昨日一昨日から、Reuters辺りで盛んに報道されてましたから覚悟はしてましたが。
正直言いまして、何なのよこの面子と言いたくなります。
日本にとっては最悪なに近いメンバーです。
順に行きますか。
財務長官※1
ティモシー・フランツ・ガイトナー(Timothy Franz Geithner)
国家経済会議※2長官
ローレンス・ヘンリー・サマーズ(Lawrence Henry Summers)
※1
財務長官:日本で言うところの『財務大臣』に相当します。現在で言うなら、中川昭一氏が就いているポストです。
※2
国家経済会議(National Economic Council)とは、大統領府の中に設置される『大統領への経済専門アドバイス機関』です。構成は長官1名+委員2名。元々、大統領府には『大統領へのアドバイス機関』として国内政策審議会(Domestic Policy Council)というものがありましたが、1993年のクリントン政権(またこいつか!)時に『経済専門』として設置されました。
……最悪です、このコンビ。
あの悪夢の90年代クリントン時代の再来です。
先ず財務長官のガートナー。
こいつはクリントン時代に『国際担当財務次官補』というポジションで、99年から01年(つまりクリントンが辞めるまで!)は『国際担当財務次官』に昇進してます。
では『国際担当財務次官』とは何か。
簡単に言ってしまえば、米国の国際的財政の専門家として『財務長官』にアドバイス出来る人のことです。
で、この時期の『財務長官』は誰かと言うと……
93/01/20~94/12/22
ロイド・ミラード・ベンツェンJr.(Lloyd Millard Bentsen,Jr)
95/01/11~99/07/02
ロバート・エドワード・ルービン(Robert Edward Rubin)
99/07/02~01/01/20
ローレンス・ヘンリー・サマーズ(Lawrence Henry Summers)
なのですよ……
何この茶番劇
更に言うならば、こいつは2003年から『ニューヨーク連邦準備銀行(New York Federal Reserve Bank)総裁』だったり。
つまり、サブプライム問題の中心にいた男なのです。
何故にこんな奴を米国経済のトップ実行役に就けるかオバマよ。
次に国家経済会議長官のサマーズ。
前述の通りクリントン政権時代の財務長官でありますが、辞めた後はハーバード大学学長を務めていました。
……何故過去形かって?
2006年に、舌禍による自爆で既に辞めているからです。
2005年1月の経済研究所の会合で、
『理数系の分野で活躍する女性が少ないのは、男女に生まれつきの違いがあるからだろう』
とかホザキやがりまして、フェミニスト団体から猛バッシング→即座に陳謝のコンボ発動。
……いや、間違ったことは言ってないんですよ?
単純に『男女の平均点は変わらないけど、成績上位者は男性の方が多い』ってデータから言った訳ですから。
……日本にもいましたね? こんな発言で辞めちゃった人。
中山国土交通大臣某氏 とか 田母神航空幕僚長某氏 とか。
そんな奴が、よりによって『大統領への経済アドバイスをする専属機関の長官』です。
クリントン時代に日本に向けて内政干渉まがいの要求を出してきた中心人物が、順繰りに昇進して(片や、国際担当財務次官→財務長官 片や、財務長官→国家経済会議長官)影響力を増しております。
米国を保護貿易だけの鎖国状態にする気かオバマ
長くなったので、いったん切ります。
0 件のコメント:
コメントを投稿